こんにちは、トライアスリートひろ(@mftriathlete)です!
この記事では、『真剣にサブスリーを達成したいトライアスリートやランナー』に向けて、
鈴木彰著書『eA式マラソン〈新常識〉トレーニング』(ナツメ社2011年初版)を読んで、私がトライアスロンライフに役立ったことを書いています。
著書の鈴木彰氏は、e-Athletesでヘッドコーチ(出版当時)をされているプロのランニングコーチです。
この本に書かれている練習プログラムは、本当に良く考えられており、自分が次のステップに進んで良いのか、が判断できる名著です。
真剣にサブスリーを目標にされているなら一度手に取ってお読みいただく価値があるおすすめの本ですよ!でも、廃刊でしたT^T。良い本なんだけどなぁ。ちょっと普通の市民ランナーには難しいかもです。中古があったら購入してみる価値はありますよ。
本書の構成
本書は、アーサーリディアードのランニングバイブルに基づいた「期分け」「調整」「LSD」「ロング走」などを、どの様に練習の中に組み入れて行けば良いか、実際の練習メニューを多数紹介しながら解説した本です。
の様な構成になっています。
書いてある事。
ランナーの常識
月間走行距離に関して書かれてます。野口みずきさんの名言「走った距離は裏切らない!」と言う言葉は余りに有名ですが、本書では、その限りじゃないよ!と解説され、
走行距離は伸ばすものではなく、自然に伸びるもの、と説明されています。
そのほかには、全ての大会でベストを目指す走りをする市民ランナーへの言葉や、マラソン練習とは、ルーティンではなく、変化させて行くもの、という事が書かれてます。
マラソントレーニングの基本
この本の基本の基本。コレを知らない人が多いですね。だから中々ザブフォーも難しい。
知って実行すればザブ3.5までは誰でも達成出来るんじゃないかな。←マジそう思ってます。
本書では「ザブスリーは達成出来ない程高い目標ではない!」と書かれてますよ。
- 基本的な走り込み期:1〜2ヶ月
- 本格的な走り込み期:2〜3ヶ月
- 仕上げ期:1ヶ月
- 調整期:2週間
- レース当日‼️
この流れに沿って練習目的、練習内容を変えていくんです!レースから逆算して約半年前からのスタート!
基本のトレーニング構成
ここ『第3章 eA式・王道プログラム』では、ランナーのレベル(スピード)に応じて、1週間単位の練習メニューが書かれています。
マラソン練習を始めたばかりの人は、ついつい、その日の気分でランニングのスピードを変えてしまいますが、本書では各メニューについて、
何故、そのスピード(敢えてスピードを殺して走る)で練習を続けるのか、何の意味が有るのかを丁寧に解説しています。
私は学生時代に、ろくな運動経験がなかったので、走り始めた頃は何も考えずに「ただ走って」いました。
本書では「快調走」「低速ロング走」「LSD」など、ペースにしてたった30秒の違いについて、その理由を解説しています。
読んだ当初は???でしたが、今から誰かに練習指導するなら100%この考え方を使うと思います。
そして、本書で一番価値があると考えているのは、自分が次のステージ(練習)に進んで良いかどうかが具体的に分かる事なんです!
トレーニング構成のアレンジ
ここは前章で書かれている練習メニューに対して、文字通りアレンジを加えて行く方法について解説されてます。
ビルドアップ走、ファルトレク、インターバル走、レペなどを取り入れながら、二日間のセット練習の考え方や、体調による練習の切り上げ方など、実際に練習している時に発生する細かい判断に寄り添ったマラソン本は中々有りません。
やっぱり、プロでは無い市民ランナーは、仕事や生活の中から練習時間を絞り出す必要がありますから、その時に練習メニューを正しく調整する知識は目標達成には必須だと思います。
自分の弱点を克服する練習方法
- 距離は平気だがスピードが無い人
- ハーフまでは早いがフルが駄目な人
- スピードが無い人
- 週末しか十分な練習時間が無い人
- 1回の練習時間が1時間しか作れない人
- シーズン2本目のフルで実力を発揮出来ない人
- ブランクが空いてしまった人
などなど、自分にも当てはまる弱点や悩み克服のコツが解説されてますよ!
具体的なのがとても役に立ちます。
大会出場当日の作戦
大会前日の練習から、当日起きてからの行動が詳しく書いてあります。
練習からの適正な目標タイム、ペースの考え方、ペース配分についても具体的に記載されています。
始めてフルマラソンに出る人なら、とても安心できるのではないでしょうか?
私は何十回?何百回?も色々な大会に参加して来ましたので、今は大会の朝食べるものから、行動パターンまで決まってますが、始めての人には良い参加事例になると思いますよ!
如何でしたか?既に廃刊となっている様ですから、何処かで見かけたら、是非手に取ってお読みください。
練習の考え方、調整のやり方が身につくと思います。それらはアスリート人生の財産の一つになると思います!
皆さんのトライアスロンライフのお役に立てれば嬉しいです!
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